20240306 読書記録

掬えば手には  瀬尾 まいこ

この作家さん、さわやかだ。若者の話だからそうなのかもしれないけど、なんのよどみもないきれいな風が吹いてるようだ。今の時代、恋愛だけが小説の中心ではないんだなと思う。


天国の階段をかかさず見ている私に、毎日が激しく過ぎるのはもう過去なんですよ、これからはみんな優しい気持ちを持ち寄って生きるんですよって世界を見せられている。


この世界が今なら、自分が存在する世界は前時代的な小競合いのあるテミラやユリのいる所だ。でも私にはテファもチョンジュオッパもいない、叫びようがない。


せめてここで チョンジュオッパあーーー

20240305  早く治りますように

バイトも私生活もいつもより盛りだくさんで頭も体も気持ちも疲れた。些細と言ってもいいような出来事でできないわけじゃないけど、何個目からがハード何だろう?午後は完全なストレス爆発で炭水化物を大量摂取してしまった。カップ焼きそば・ごはん2杯・甘い菓子パン・くるみ・コーヒー。さすがに夕飯は食べられなかった。そのせいか夜は眠れなくて遅くまで起きていた。


さあ寝ようかなと思っても眠れない。布団の中で寒さに耐えていると、なんとなく左の背中から肩が痛くなった。体の向きを変えても全然収まらないけど、激しい痛みでもない。気持ちの悪い、どこと特定できない全体的な痛みだった。我慢して寝るには気になりすぎて、そのうち少し気持ち悪くなってきた。布団の中で寝たり、起き上がったりを繰り返すけど収まらない。肩こりかと思ってローラーも試すけどぜんぜんいつもと違う。これはあの心臓の奴かと思って水を飲む。この時間だと心筋梗塞かと心配になってくるけど肩以外に痛みは広がらなかった。結局次に気が付いたときは朝だった。しかしやっぱり痛くて、右手の先がしびれる感じがあった。そうか頚椎症か。自己判断だけど多分そうだ。湿布しても首を回しても寝ても起きてもジーっと痛い。眠れなくて枕をしたり外したりしているうちに首の何かの角度がダメだったんだろう。自分で首を持ち上げるときだけ少し痛みが薄れる気がする。でもこれじゃ何もできないな。

20240303  耳かき その2

左耳の固いものはかさぶただろうなと予想していた。ある時かさぶたの端をひっかけたらしく血が出た。血が出ると固まってまた固くなるので耳の中は妙な硬さでますます気になっていた。するとなんと今日は、大きな塊が出てきた。まあ何のことはないかさぶたの塊なんだけど、ちいさなダンゴムシのようで塊のまま出てきた。その時、自分は今日までコイツに牛耳られてきたように感じた。最近なんとなく暗かったのも、昔のイヤな事をあれこれ思い出すのも、全部コイツのせいだったんだ。そうかバスの時間になるのに買い物で決められなくてうろうろしたっけ、パンかお弁当か迷って困ったっけ。そうだったんだな。と思いながら小さなダンゴムシのようなものを見つめた。自分の意思だと思っても、実は誰かの思惑かもしれないけど、こういう風に形になって見せられるともう疑う余地はない。耳の中に存在するだけで脳に働きかけるなんて人間の科学技術はまだまだだな。今日からは自由だ、もう自分で全部決められるんだ!と小さな爽快感を感じた。
でも、まだ左耳はゴツゴツでかさかさで、ダンゴムシのようなものはネクストを用意している。自分が自分の意思だけで動く時は来るかな。少し不安になって塊をゴミ箱に捨てた。